次に日程第一四八、學術研究機關に國庫補助の請願は、わが國における過去幾多の貴重なる研究の成果が死藏せられているのを世に出し、科學の振興に寄與せんとするには、國の援助を仰ぎたいというのであります。當局においても、かかる貴重な資料の公表には贊意を表せられているのでありまして、本委員會といたされましても、採擇の上、内閣に送付せられんことを願ひます。
次の學術研究機關に國庫補助の請願に關しましては、科學の振興をはかるには、官民の研究機關を整備充實するとともに、學術研究者の集りであり、連絡及び成果の發表機關である各種學協會の健全な發達をはかることが必要であることは、申すまでもありません。
日程第一四五乃至第一五三の請願の審査に入りますが、まず日程第一四七、民間科學技術研究所に國庫補助の請願(海野三朗君外二名紹介)(第一二三〇號)及び日程第一四八、學術研究機關に國庫補助の請願(海野三朗君外二名紹介)(第一二三二號)を議題といたします。紹介議員はお見えになりませんが委員諸君に御意見はありませんか。
―――――――――― 十一月二十四日 教職員の恩給増額に關する請願(奥村竹三外二 名紹介)(第一一七四號) 東邦産業研究所解散反對の請願(馬場秀夫君紹 介)(第一一九四號) 青年師範學校昇格の請願(野本品吉君紹介)( 第一二〇一號) 岐阜農林專門學校昇格の請願(伊藤恭一君紹 介)(第一二一一號) 民間科學技術研究所に國庫補助の請願(海野三 朗君外二名紹介)(第一二三〇號) 學術研究機關
學術研究會議、あるいは振興會その他に對して、ある程度の補助金が出ておりますので、その中においていろいろな事業をやつておられるわけであります。なお最近の物價騰貴に伴う豫算の不足等に對しましては、十分實情を調査いたしまして、檢討していきたいと考えておるわけであります。
その他學術研究費、科學教育の問題、教育の素質の問題、教科書、ノート等の問題、社會科課目の問題等につき、質問竝びに答辯がありました。 第三に、厚生省所管豫算につきましては、まず人口問題についてでありますが、これに關して、産兒制限は未だ政府より指導すべき時機ではないとの答辯がありました。
も一つは、國立なれば確かだ、そう苦勞しなくても、じつとしてやつて行ける、純粹の學術研究だけをそれでやつておればよいじやないか、こういう議論があるのであります。そういうことで國立論を唱えた人がございました。 理化學研究所内でも、これに對して相當の議論をしたしました。私の考えといたしましては、大多數が國立がよろしいというなれば、それは國立にすべきである。
これは經費の上でそうなるのでございますが、併し純學術研究は、割に經費としては少いわけでございますから、經費が一〇乃至二〇%であるということによつて、研究そのものが一〇%乃至二〇%に過ぎないというのではないのであります。
それに從つて第二の點でありますが、學術研究が文部省の管轄下にあるではないかというふうに仰つしやつておられますが、森戸さんもよく御承知のように、大原研究所の場合にしても、或いは最も顯著な例は傳染病研究所の例ですが、傳染病研究所が民間に設立されて、そうして著々輝かしい效果を擧げておつたときに、勿論現在の政府ではありませんけれども、それが或いは内務省に移管され、或いは文部省に移管され、或いは大學に移管され
文部省はこれを決定する前に、學術研究會議に設けました專門學者をもつて組織した科學研究費審査委員會の審査を經て、そうして決定したのであります。審査委員會はこれを全願承認いたしました。國家の研究費はなかなか思う通りの豫算が通りませんので、大抵の場合は削減を受けるものでありますが、この登呂の發掘研究費につきましては、ほとんど例外的に全額を認めたわけであります。そしてこれが決定した。
この際、そういう學術研究の面にも力を注いでいただきたい。大學に觀光關係の科を、たとえば觀光科というというようなものをおいて、觀光大學に進むための一過程としてでも、ここにエキスパートをつくる意味の養成機關を設ける、もしくは藝術家を養成するというふうにして、この際すぐれた藝術文化を學門的に打立てていくという教育機關が欲しいのではないか、こう思うのであります。
○森戸國務大臣 學術研究體制は、昨日刷新委員會が發程したことは御承知の通りですが、日本の學術研究の團體としては、帝國学士院と學術研究會の三つの團體がありまして、それぞれその歴史と職能とをもちながら、わが國の学問の振興に寄與してまいつたのであります。
ただその研究費の配分等に對しまする機構その他が、舊態依決たるものでありまして、従つて理想的な配分ができない状態にございますけれども、新しい學術研究體制ができますれば、こういうような點も十分に改善してまいりたいと考えておるのであります。
しかしその研究推進組織につきましては、終戦後いろいろな問題がございまして、種々の經緯を經て、根本的に新しい組織をつくり上げようということになりまして、學術研究新體制を構想いたしまして、それもまつたく民主的に、あらゆる科學技術者の聲によつて、輿論によつてつくられる學術研究新體制というものをつくり上げるべく、長い間檢討を重ねまして、ようやく新聞にも出ておりますように、その刷新委員會と、これを議する刷新委員會
○清水政府委員 實は學術研究會議におきましては、科學研究費に四千萬圓の配當をする仕事を頼んでおります。この學術研究會議は、日本の學術を代表する國際的な團體になつておりますために、元來日本の文献を外國語にいたしまして、外國の文献と交換するというような、國際的な仕事を使命としておるのであります。この二百三萬圓の中には、そういうふうな事業費が相當に含まれております。